下記の順番で読むと理解がしやすいかと思います。
(1 太陽系の惑星(宇宙創成・8つの惑星・金星と火星の見え方))
(2 太陽と地球1:自転と公転は反時計回り!南中高度・南中時刻は1度で4分違う!)
(3 太陽と地球2:南中高度の求め方を分かりやすく+公式(春分・夏至・秋分・冬至))
6 星座:北極星・季節の星座・夏の大三角形・冬の大三角形・オリオン座の動き!(星の動き③)
そもそも「星座」とは?
紀元前3000年頃(約5000年前!ですね)成立したメソポタミア文明(今の
イラクあたり)の羊飼いたちが、夜の羊番の時に、夜空の星たちに神や動物
の名前を当てはめ目印にしたのが星座の始まりと言われています。
その後、古代ギリシャに伝わり、2世紀頃、ギリシャの天文学者プトレマイオス
が星空を48の星座に分けたとされます。
現在は、(国際天文学連合の協定で)星座の数は88になり、境界線も決められています。
以下、「星座 中学受験」という視点でまとめています。
北極星と中学受験(ポイントと見つけ方)
まずは有名な「北極星」について。
「北極星」(こぐま座のポラリス)は知っていますね?中学受験上必要な北極星の知識をまとめます。
●北極星は2等星
●北極星はこぐま座のポラリス(あまり目立たない)
●北極星が動かないように見えるのは地軸の延長線上にあるから
●「北極星の高度=その地点の緯度」
●「北極星の見つけ方」自体が受験問題になる
「北極星の見つけ方」には方法が2つがあります(2つセットと考えても良いかも)。
1)北斗七星(おおぐま座)の「柄杓(ひしゃく)」の先端の二つ星の間隔の5倍
下記の図の「β」と「α」を結んで、その間隔の5倍先にあるのが北極星です。
画像出典:http://ryutao.main.jp/tips_howto26.html
2)カシオペア座の真ん中の星を目印に(補助線を引き)5倍にする
画像出典:http://ryutao.main.jp/tips_howto26.html
画像出典:http://www.trekking-ebinokogen.com/expert/star_03.html
北極星は北斗七星とカシオペア座を目印にして見つける事を知っておきましょう。
★「北極星」は変わる★
「北極星」は一種の目印ですが、微妙に動くものでもあるので、現在はこぐま座の
ポラリスが北極星ですが、過去には別の星が「北極星」だった事もあります。
紀元前11500年頃→ベガ(こと座)が北極星
紀元前1100年頃→コカブ(こぐま座)が北極星
2020年現在→ポラリス(こぐま座)が北極星
未来→知らんがな
「夏の星座」「冬の星座」とは?
「季節の星座」「夏の第三角形」etc.と簡単に言ってしまいますが、
どういうこと?
「星座」は夜に見える星のつながり、まとまりです。
ですので、「夏の星座」は夏に太陽と反対側にあり、「冬の星座」は
冬に太陽と反対側にあります。理科的な言葉でいうと、「夜に南中する」
ということになります。
画像出典:https://yuzupa.com/seiza-hougaku/
季節の星座(語呂合わせつき)の覚え方
季節によって見える星座は決まっています。語呂あわせで覚えてしまいましょう。
春の星座:おとめ座、しし座、うしかい座
(語呂合わせ:「おとめはししとうしかいに」)
夏の星座:わし座、さそり座、いて座、こと座、はくちょう座
(語呂合わせ:「わしのさそ(り)い(て)をことははくしゅ(ちょう)」)
秋の星座:ペガスス座、アンドロメダ座(これは覚えましょう!)
冬の星座:オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座、おうし座
(語呂合わせ:「オリのおおいぬこいぬふたごでおうしに」(なった))
夏の大三角形と冬の大三角形
夏の大三角形:デネブ・ベガ・アルタイル(語呂合わせ:デベそアル)
夏の星座:わし座、さそり座、いて座、こと座、はくちょう座
(語呂合わせ:「わしのさそ(り)い(て)をことははくしゅ(ちょう)」)
画像出典:https://katekyo.mynavi.jp/juken/16939(右)
デネブ(はくちょう座)・ベガ(こと座)・アルタイル(わし座)
ベガとアルタイルの間にいわゆる「天の川」があります。
(それもあってか)ベガは織姫星、アルタイルは彦星とされています。
夏の大三角形:デネブ・ベガ・アルタイル(語呂合わせ:デベそアル)
*夏の大三角形の星はすべて「白色」です。
「夏の星座」としては大三角形以外に、さそり座の赤い星・アンタレス
も大事です。
「アンタレス」はそろそろ星としての寿命を終え「超新星爆発」というものを起こし
て星として死ぬそうです。ただ、それも数十万年というタイムスパンだとか。「そろそろ」ちゃう!
冬の大三角形:ベテルギウス・プロキオン・シリウス(語呂合わせ:ベプシ!)
冬の星座:オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座、おうし座
(語呂合わせ:「オリのおおいぬこいぬふたごでおうしに」(なった))
画像出典:https://katekyo.mynavi.jp/juken/16939(左)https://tentaitenmon.com/1184.html(右)
ベテルギウス(オリオン座)・プロキオン(こいぬ座)・シリウス(おおいぬ座)
炭酸飲料の「ペプシ」がありますが、それにかけて、冬の大三角形は「ベプシ」
と覚えましょう。
冬の大三角形:ベテルギウス・プロキオン・シリウス(語呂合わせ:ベプシ!)
春の大三角形
夏と冬ほど有名ではないですが、「春の大三角形」というものもあります。
画像出典:http://www.sendai-astro.jp/nishikouen/photo/con_album/con_sp/sp_sankaku.html
スピカ(おとめ座)、アルクトゥルス(うしかい座)、デネボラ(しし座)
「春の大三角形」は余力があれば覚えましょう。
オリオン座の三つ星:(東)登る時は縦!南では斜め!(西)沈む時は横!
冬の代表的星座であるオリオン座については以下のことをおさえてください。
「オリオン座の三つ星は、登る時には縦で、沈む時は横」
というのは中学受験の理科で頻出の問題です。南では斜めです(右上がり)。
画像出典:http://rika.g.dgdg.jp/rika/gakushuhouhou/gokakujizairyu/minaminosoranochushin/
地球が円形なので冷静になると分かりますが、パッと「昇る時も沈む時も縦」
と思わないようにしてください。
「オリオン座の三つ星は、登る時には縦で、沈む時は横」です。
(東の空ではオリオン座の3つ星が縦!南では斜め(右上がり)!西の空では3つ星は横!)頻出です。
上記動画が分かりやすいです。
登る時はオリオン座の3つ星が縦で、沈む時は横ですね!
また、オリオン座に関しては、真ん中の3つ星の動き以外にも、
●上に星が3つあり、(南と西の空では)左と右では左が若干上にある(右下がり)
事もおさえてください。
オリオン座には1等星が二つ(ベテルギウス・赤色とリゲル・青白い)あり、
3つ星(「オリオンのベルト」)は2等星です。
下記の順番で読むと理解がしやすいかと思います。
(1 太陽系の惑星(宇宙創成・8つの惑星・金星と火星の見え方))
(2 太陽と地球1:自転と公転は反時計回り!南中高度・南中時刻は1度で4分違う!)
(3 太陽と地球2:南中高度の求め方を分かりやすく+公式(春分・夏至・秋分・冬至))
6 星座:北極星・季節の星座・夏の大三角形・冬の大三角形・オリオン座の動き!(星の動き③)